中高一貫校で先取り学習が崩れた時、どう立て直す?
こんにちは!Dr.TAKAゼミ塾長の上山です(^^)/
中高一貫校では、一般的な学校より早いペースで数学や英語が進むことがあります。
この先取りは、大学受験の演習時間を早く確保できるという大きなメリットがあります。
一方で、一度つまずくと、
学校の授業は先へ進む
分からない単元は残る
次の単元も分かりにくくなる
という形で、苦手が少しずつ広がってしまうことがあります。
生徒さんや保護者の方から、
「中学内容から全部やり直した方がいいですか?」
「学校の授業を止めて復習に集中した方がいいですか?」
と相談されることもあります。
私は、どちらも極端にやりすぎない方がよいと思っています。
先取り学習が崩れた時に大切なのは、学校の進度を完全に止めずに、必要なところまで戻って立て直すことです。
「今の学年」ではなく、最後に自力で解けていた単元を探す
苦手になった時に、
「高1だから中3から全部やり直そう」
「中3だから中1から復習しよう」
と学年単位で考える必要はありません。
以前のコラムでも書きましたが、数学で大切なのは、
最後に一人で普通に解けていたところはどこか
を探すことです。
例えば高校数学の二次関数で苦労していても、原因が二次関数そのものとは限りません。
因数分解が遅い。
方程式を解く時にミスが多い。
平方完成ができない。
のであれば、そこまで戻ればよいです。
逆に、基本計算は問題なく、場合分けから分からなくなったのであれば、中学数学まで戻る必要はありません。
英語でも同じです。
長文が読めないからといって、中学英語を最初から全部やり直すのではなく、
単語なのか
文法なのか
英文解釈なのか
読む速度なのか
どこで止まっているのかを確認します。
戻る場所を正しく決めるだけで、復習に必要な時間はかなり変わります。

学校の先取りを止めずに、復習を並行して入れる
先取り学習についていけなくなると、
「一度全部復習してから学校の授業に戻ろう」
と考えたくなることがあります。
ただ、学校の授業はその間も進んでいきます。
復習だけに集中していると、過去の範囲は分かるようになっても、今度は現在の範囲がさらに遅れてしまうことがあります。
そこでおすすめしているのが、
学校で今やっている内容
+
少し前の苦手単元
を並行して進める方法です。
例えば週5日数学を勉強するなら、
3日は学校の現在範囲
2日は苦手単元の復習
くらいから始めても構いません。
もちろん苦手がかなり大きい場合は、一時的に復習の割合を増やすこともあります。
大切なのは、学校の現在範囲を完全にゼロにしないことです。
先取り型の中高一貫校では、学校のペースについていける状態へ戻すこと自体が一つの目標になります。
復習と現在範囲を同時に進めることで、少しずつ学校との距離を縮めていきます。

高2・高3までに「分かる」から「自力で解ける」に戻す
先取り学習で注意したいのは、
授業を聞けば分かる
という状態で安心してしまうことです。
解説を聞くと理解できる。
答えを見ると分かる。
授業中はついていける。
それでも、何も見ずに問題を出されると解けない。
この状態は珍しくありません。
大学受験で必要なのは、説明を聞けば分かる
ではなく、
問題を見た時に、自分で解き方を考えて最後まで答えを出せる
状態です。
特に中高一貫校では進度が速い分、
理解
↓
演習
↓
解き直し
の「演習」の部分が不足することがあります。
高2・高3になって大学受験問題へ進む前に、基本問題については自力で解ける状態にしておきたいです。
先取り学習そのものが悪いわけではありません。
むしろ、うまく進められれば大学受験では大きな強みになります。
ただし、分からないところを残したまま先へ進むと、そのメリットを活かせません。
少し遅れを感じた時点で、
どこまで戻るのか
現在範囲をどう維持するのか
どのレベルまで自力で解けるようにするのか
を一度整理する。これだけでも立て直しやすくなります。
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