【祝入学】高校入学組に今こそ伝えたい、大学受験への理想の学習計画とは?

高校入学組にとっての大学受験

4月に高校にご入学された皆さん、誠におめでとうございます(^^)/やっと高校受験が終わり、入学されたばかりの皆さんに大学受験の話をするのは大変恐縮ではありますが、今回は高校入学組の皆さんに、大学受験に向けての理想のプランニングについてお話させて頂ければと思います。
まず、他のコラムでも何度も強調しているように、大学受験は高校受験の3~5倍程度難しいと思っておいた方が良いと思います。
高校受験に費やした勉強時間と同じくらいで大学受験を乗り切ろうと考えている方もおられるかもしれませんが、それだと中学の頃の自分の偏差値を維持したまま大学受験に臨むのは、一部の超天才と呼ばれる方を除き、まず不可能であろうと思います。
理由としては、高校受験は覚えるべき情報量も少なく、理解の難しさ等も大学受験とは比べものにならないという事、そして、大学受験は競争相手が浪人生や、既にかなりのスピードで大学受験に向けての学習を進めている中高一貫校生も含まれるため、スタートラインからして同じ条件ではないという事です。
ですので、高校入学組の皆さんは、遅れを少しでも早く取り戻すべく猛烈な勢いで勉強を進めていかなければ、とてもそういった競争相手に打ち勝つことはできないのです。
3年後の受験から逆算して、今やるべきことを考える
高校入学組にとっての大学受験について述べてきましたが、では高校受験をしたことが悪いことなのか?中高一貫に行くべきだったのか?というと私はそんなことは決してないと思っています。
自分自身も高校入学組でしたし、高校受験を経験したことによって真剣に勉強に向き合う時間が取れたこと、プレッシャーのかかる中での本番の試験を何度も経験できたことなどメリットも多々あったと思います。
ですので3年間で大学入試の勉強を終わらせないといけないという事実を嘆くのではなく、まず3年後に自分がどのような大学に行きたいのか?という事を朧気ながらでも考え、その目標に向けて逆算して考え今やるべきことを適切にプランニングし、日々やるべきことを粛々とこなしていくことが大事だと思います。
志望校に関してはもちろん今の段階で決まっているという人の方が少ないと思いますが、受験の作戦を立てるうえで、国立なのか私立なのか?文系なのか理系なのか?東大京大のような問題が難しい大学を受験したいのか、地方国公立医学部のような問題は標準的だが高得点が要求される大学を受験したいのか?推薦・総合型で受験したいのか一般入試なのか、それとも並行して考えるのか?といったような事は、早めに決められるに越したことはないと思います。
具体的なプランニングの一例

まずは国公立理系を目指すと仮定した場合の理想的な流れを示したいと思います。“大物”を高校3年生の夏休み前までには終わらせる(少なくとも共通テストレベルは自分の志望校で必要な得点をこの時期には取れるくらいにしておく)というのが非常に大切になってきます。
“大物”というのは、私が考えるに、数学・英語・化学の基礎、理論分野・物理(物理選択の場合)です。これらが高3の夏休み前に共通テストの過去問を解いてみた時に本番で取りたい点数とかけ離れている場合、かなり厳しいと思います。ボリュームが大きいうえになかなか短期間での追い込みが効きにくい(特に英語・数学)科目だと思うからです。
夏休み開始以降はある程度追い込みのきく科目(生物選択の場合は生物、化学の無機有機、情報や古典、社会)と、自分の受験したい大学の二次試験対策を行っていくのが良いです。そうこうしているうちに共通テスト本番はあっという間にやってきます。
次回はさらに具体的な、勉強のペース作りに関してお話ししていきたいと思います!ここまでお読み頂きありがとうございました(^^♪