【注目】福岡市の高校生の医学部受験の現実~現役合格のための秘策とは~④

高3の夏休みまでにやるべきことは何か?

皆さんこんにちは!Dr.TAKAゼミ塾長の上山です(^^)/これまでのコラムでは現役生の医学部入試で陥りやすい負けパターンと、その改善策について解説してきました。
一旦、「負けパターン」の確認をしていきましょう。
①高3で数学が間に合わなくなってきていることに気づく→②英語も共通テスト模試で予想外に点数が取れないことに気づく→③高3の夏休みに英語と数学に追われる→④化学と物理(生物)、古典に時間が割けない→⑤結局共通テストが平凡な点数しか取れない
このような感じでしたね!ということで、勉強のペースとしては、数学(共通テ範囲・レベル)と英語(共テレベル)は高3の夏休みまでにはほぼ終わらせておく必要があります。共テ過去問で最低でも8割5分は取れるようにしておきたいところです。
化学は化学基礎と理論化学まで、物理は物理基礎・力学・波動、生物なら生物基礎と代謝・遺伝あたりまでは夏休みまでに共テレベルは終わらせておきたいです。
欲を言えばもっと速く色々なことを終わらせておいて欲しい所ではありますが、現実的にはこれくらい終わっていれば、地方国公立大学医学部に合格する可能性はあると言っていいと思います。
高3の夏休みの価値はプラチナ級

もちろん高1も高2も、勉強時間をきちんと確保することはとても大切です。ただ、高3の夏休みの時間というのは、高1がブロンズ、高2がシルバーとするならばゴールドを飛び越えて、その時間の価値はプラチナ級といってよいでしょう。
医学部を目指す受験生は特に、全ての時間を勉強に投資するべき期間です。ここでやるかやらないかで合否は大きく左右されます。遊ぶのは受験が終わってからにして、最低でも1日15時間は勉強するべきでしょう。
そもそも高3の5~6時間の勉強時間で医学部合格をつかみ取れる可能性の高い高校3年生は、福岡市内にはほぼいないと思います。いても全ての高3生の中で恐らく10人程度でしょう。現役で受かりたければ全精力を受験勉強に捧げてください。夏休み以降受験までの期間ももちろん同様です。
高3夏休みの大切さを理解して頂いた所で、具体的にどのような内容の学習を行っていくべきなのかを考えていきたいと思います。皆さんならどのような計画を立てるでしょうか?
天下分け目の…

関ヶ原。のようなものだと思ってください。魂を込めて勉強しましょう。
先に述べた「夏休み前までに終わらせておいて欲しい内容」を終わらせている前提で考えていきます。細かいことまで含めるときりがないので、メインでやって頂きたい所をまとめていきたいと思います。
数学に関してですが、数Ⅲの教科書傍用問題集レベルまでは夏休みの間に確実に終わらせるようにしてください。これを確実に終わらせることによって夏休み以降に受験する大学の過去問などの実践的な練習に取り組めるようになります。
数Ⅲは大変です。しかし、11月くらいにやっと教科書を習い終わるようなペースでは医学部合格は非常に厳しいと言わざるを得ないでしょう。実践経験が相当不足した状態で受験に突入する形になってしまい浪人生に打ち勝つのは至難の業となります。
国語は古典をやりましょう。文法をしっかり覚えた後は共通テストの過去問や予想問題集で得点力を上げていきます。現代文も過去問・予想問題集で選択肢選びのテクニックを含め練習していきます。国語の共通テスト対策は夏休みでほぼ完成させて下さい。8割5分は取れるように。
理科2科目は現役生はどうしても遅れがちではありますが、それでも夏休み期間中に共通テスト8割取れるレベルには上げておいてください。傍用問題集が終わったら共通テスト過去問や予想問題集をひたすら解いていって下さい。
他にもやって欲しいことはたくさんありますが、まとめると、国語(特に古典)と理科2科目の共通テストレベルをどこまで仕上げられるか+数Ⅲの教科書レベルをきちんと終わらせられるかが、高3夏休みの非常に大切なタスクとなります。
ここまでお読み頂いてありがとうございました!また次回のコラムでお会いしましょう(^^)/