【注目】福岡市の高校生の医学部受験の現実~現役合格のための秘策とは~③

英検か、TOEICか、受験英語か

皆さんこんにちは!Dr.TAKAゼミ塾長の上山です(^^)/前回のブログでは、現役生の医学部入試で陥りやすい負けパターンについて解説しましたが、覚えておられますでしょうか?
①高3で数学が間に合わなくなってきていることに気づく→②英語も共通テスト模試で予想外に点数が取れないことに気づく→③高3の夏休みに英語と数学に追われる→④化学と物理(生物)、古典に時間が割けない→⑤結局共通テストが平凡な点数しか取れない
このようなパターンでしたね!①に関する改善策は前回のコラムで解説しましたので、今回は②に関する改善策をお話ししていきたいと思います。
英語に関しては、国公立の医学部を目指すのであれば、まず日々の勉強の中で共通テストの対策をイメージして進めていかなくてはいけません。特にリーディングに関しては、英検やTOEICの勉強と、共通テスト英語で点数を取るための勉強は大きく違います。
私の大学1年生の時の話ですが、同級生と一緒にTOEICの試験を受けに行ったことがあります。何点以上かは忘れましたが、ある一定以上の点数を取ればそれを持って単位取得とするといったことがあったから受験したのだったと思います。
私も含め皆受験英語には非常に自信があり、皆センター試験(今でいう共通テスト)では190/200程度は取れていたメンバーでした。しかし結果はリーディングもリスニングもボロボロで結果は400点台だったと思います…((+_+))
共通テスト英語は長文を読むスピードと単語力

以前に共通テスト対策のコラムでも書いていますが、英語リーディングは時間との勝負です。『速く読む意識』をつけていかなくては、ゆっくり読むときの英文解釈自体の能力が高くなっても、共テの短い制限時間で全ての問題を捌き切るのは困難です。ですので、ダラダラ読み勉強はNGだと考えてください。
『時間を短くすると読み方が粗くなるのでは?』と思うかもしれませんが、あまりに丁寧に読んでいては基本的には時間が足りず、結局は設問全体の正答率も下がると思いす。問題演習するときは、必ず制限時間を意識して素早く本文の内容を8割方つかむということを心がけましょう。それでほとんどの問題は正答できるはずです。共通テストは全文和訳問題ではありません。
ただし問題を全て解き終わり、採点まで終了した後には、本文の丁寧な精読や分からなかった英単語を調べて覚えるなどの学習を丁寧にやって下さい。
また、言うまでもないかもしれませんが単語力は必須です。まずは共通テスト対策用の単語帳でいいので一冊完璧に仕上げましょう。単語を見た時に0.5秒で日本語が浮かぶようにしてください、例えば「apple」と言われたときに「リンゴ!」とすぐに答えが浮かぶようにです。うろ覚えは覚えたとは言いません。
現役生は偏差値だけで受験校を決めるのは危険です

また、英語だけだけの問題ではありませんが、私が思うに現役生は二次試験の問題レベルが平易な大学を受験校の軸として考えるべきだと思います。
偏差値の多少の高い低い(1~2程度の違い)で決めるのではなく、必ず過去問を解いた感触と、共通テストの勉強がかなりの割合そのまま対策かどうかをメインの参考材料にするべきだと思います。共通テストの勉強をかなりのレベルまで完成させることですら、時間的な制限を考えると現役生にはとても難しいことです。
それに加えて二次試験が全く問題レベルが異なる内容で、そちらの対策もバッチリしないといけないとなると、勉強する内容が共通テスト対策大きく違ってきてしまいますので、「二兎追うものは一兎も得ず」状態になってしまう事が危惧されます。
過去の現役生合格比率なども加味しつつ、全国の大学の医学部の過去問は必ず一度は目を通し、受験校選びも少しでも合格の可能性があがるよう慎重に行っていきましょう。
ここまでお読み頂いてありがとうございました!また次回のコラムでお会いしましょう(^^)/