【朗報】医学部合格には、必ずしも難易度の高い問題を解ける必要はないというお話

「医学部なら数学は青チャート!英文法はvintage!」は本当?

こんにちは!Dr.TAKAゼミ代表の上山です(^^)今日は巷で言われている(?)ように、医学部受験生たるもの数学は青チャートをやらないと!円文法はvintageを完璧に仕上げないと!話にならないよ!といった風潮が正しいのかどうか、という事を考えていきたいと思います。
他塾様でそのように言われあまりの難しさに絶望した、という方ももしかしたらいらっしゃることでしょう(´・ω・`)
結論から申し上げると、旧帝大クラスの医学部医学科を志望する場合、その難易度・合格ラインたるや尋常ではありませんので、上記のようなことができるレベルまで学力を引き上げる必要は残念ながらあると思います。
しかし、地方国公立大学医学部医学科を目指す受験生にとっては、必ずしもこれは正しいとは言えないと思います。数学ならば黄チャートを完璧に近い状態にする、英語であれば文法は基本~標準的な内容をしっかり押さえて、あとは英単語力と長文読解の推進力で、というのが合格ラインで要求される力ではないかと思います。
もちろん、それ以上の学力があればより良いというのは言うまでもありませんが…。
現役生に完璧を求めるのは現実的には難しい
特に現役で医学部に受かりたいと思っている生徒さんにとっては、部活もある、学校行事もある、という中で、地方であっても国公立大学の医学部医学科に受かるのは並大抵のことではありません。
とにかく時間がありません。受験に必要な全科目を終わらせるにはとにかく時間が足りないのです。もちろん、その中においても旧帝大クラスの医学部に現役合格できる人もいるわけですが、それはほんの一握り中の一握りの方の話ですから一旦除外して考えておきます。
その時間がない中で、医学部医学科の合格をつかみ取るために最も重要なことは、一体何なのでしょうか?
必要な科目をバランスよくできるようにするのが大切

現代文・古典・社会・数学・英語・化学…と、受験に必要な科目をバランスよく高得点が取れる状態にしていかないといけないという事です。
数学・物理・化学は東大の問題でも解けるけど、国語や社会は壊滅的、といった状態では共通テストで点が取れませんので国公立の医学部合格はかなり厳しくなります。
どの科目も教科書レベル+α位を穴のないようにきちんと終わらせる、ということを目標にすればよいのです。「えっ、医学部なのにそれくらいで大丈夫なの?」というお声を頂くことも多いですが、果たして福岡市内の高校3年生で、国公立大学医学部受験に必要な科目の教科書レベル(+α)をきちんと終わらせた状態で受験当日を迎えられる生徒がどれくらいいるでしょうか?
私の感覚では全ての大学受験生のうち1%いるかいないか位だと思います。だからこそこれくらいが、地方国公立大学医学部の合格ラインとなると考えられるわけです。
敢えて後1つアドバイスするのであれば、上記のような目標に向けて基礎~標準レベルの徹底を図ってきた現役の受験生は、二次試験の問題の難易度が共通テストレベル前後の大学を受験することをおススメします。探せばたくさんあります。
偏差値と問題の難易度は必ずしも一致しないので「偏差値の割には問題がやたら難しい」タイプの大学を受験してしまうと結果が紛れてしまう(逆に言えば共通テストを失敗してしまった場合にはこういった大学で逆転を狙うしかないのですが)可能性があります。
ここまでお読み頂いてありがとうございました(^^♪また次回のコラムでお会いしましょう(^^)/