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現役医師が塾長の個別指導塾 Dr.TAKAゼミ(六本松)

塾長コラム

【注目】福岡市の高校生の医学部受験の現実~現役合格のための秘策とは~②

【注目】福岡市の高校生の医学部受験の現実~現役合格のための秘策とは~②

現役生が陥りやすい負けパターンとは?

こんにちは!Dr.TAKAゼミ塾長の上山です(^^)/前回のコラムで、『地方国公立の医学部であれば教科書レベルがどの科目も9割方完成すれば十分』というお話をしました。しかし、現実問題としてそんなことができている高校生はほとんどいないとも…。

実際私自身も地方国立大学に何とか現役で合格してはいますが、化学・生物・社会などは本当に教科書レベルが9割方ででていたのか?と聞かれると自信を持ってyesとはいえる状態には全く到達していなかったと思います(^^;)

ではなぜこのレベルを高校3年間で達成するのが非常に困難なのでしょうか?福岡市には優秀な高校生がいないのでしょうか?いえ、決してそんなことはありません!優秀な高校生はごまんといるはずです。しかし、残念ながら典型的な「負けパターン」に陥ってしまう方がほとんどになってしまうのです。

その負けパターンとは、①高3で数学が間に合わなくなってきていることに気づく→②英語も共通テスト模試で予想外に点数が取れないことに気づく→③高3の夏休みに英語と数学に追われる→④化学と物理(生物)、古典に時間が割けない→⑤結局共通テストが平凡な点数しか取れない

だいたいこのパターンです。ではこの悪循環にはまらないためにはどうすれば良いのでしょうか?

全ての元凶は数学にあり

私はこれを一番の理由に挙げます。現役生はとにかくまず数学が間に合いません。これは間違いないと思います。そもそも数学を共通テストや標準的なレベルの二次試験の問題で9割近くとるためには、学校のペースに合わせていてはかなり困難だと思います。中にはそれでも高得点をサラリと取ってしまう生徒もいないわけではないですが、ごくごく一握りと考えた方が良いでしょう。

数学は、私の考えでは、共通テストの1年前にはⅠA~ⅢCまでの基本的な範囲を1周は終わらせなくてはいけないと思います。これは教科書レベルの中でも比較的平易な問題まででも良いです。各分野の基本的な考え方や公式、計算のコツなどがしっかりと使えるよう、特に何のひねりもない問題(例えばconnectであればB問題くらいまで)はこなせるようにしておく必要があります。

その上で、実践的な入試問題演習を進めていき、できれば高校3年生の夏休み前には共通テスト(数Ⅲ以外の分野)は9割近く取れるレベルに、夏休みが終わるころには基本~標準レベルの入試問題(数Ⅲまで全て含む)が大方解けるというレベルに達する必要があると思います。私が現役の時も数学に関してはこれくらいのペースでできていたかと思います。

しかし、私は高校入学組でしたが学校主導で上記のようなペースで進めてくれていたので、悪くない完成度までたどりついたと思いますが、一部を除きなかなかこのペースで進めてくれる高校はありません。

では、どうすれば良いのでしょうか?

周りに合わせず、富士山より高い意識を持つ

これが何より大切です。Dr.TAKAゼミでは高1・高2の生徒さんにはとにかく数学を急ぐように口酸っぱく指導しています。しかしなかなか「学校ではまだそんなところまで進んでないし…」という意識は完全には拭い去れないと思いますし、いくら急ぐと言っても高校数学は教科書レベルであっても中学までの数学とは比べ物にならないほど難しいですし、会得するのは非常に大変です。

私自身も、高校の頃は、ずっと「何でこんな速いペースでやらないといけないのか、高3になってからエンジンをかければ間に合うだろうに…」という考えでした。正直言って中学受験や高校受験はラスト半年から勉強を初めて結果を出していたので、追い込みには自信もありました。

しかし振り返って考えてみると、本当に大変な日々でしたが、数学をあのスピードで進めて下さった高校のカリキュラムには大変感謝しています。大学受験は中学受験や高校受験とは訳が違います。全く別物と言ってもいいと思います。最後半年や1年の頑張りではとても現役合格は無理だったでしょう。

学校のペースが遅ければ自分自身で「富士山よりも高い意識」を持って自主的に取り組むしかありません。周りの生徒に合わせていては凡庸な結果しか出せません。本当に現役で医学部に受かりたければ、学校の中でも他を圧倒する取り組みをやり続ける意識と覚悟が必要でしょう。

ここまでお読み頂いてありがとうございました!また次回のコラムでお会いしましょう(^^)/

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